ジュリアス・ベアの『ウェルスレポート:日本』の2回目の発行は、奇しくも「アベノミクス」の開始2周年と同時期となり、この総合的な新政策の枠組みでの進捗状況を考察するのによい機会となりました。デフレ脱却政策が成功裏に実施されたことで、日本経済や資産形成の見通しが上昇基調となり、日本の経済および財政構造には真の変化が期待できます。

このレポートでは、強力な利益の伸びと生産性の強化策に支えられて、日本のサービス業に有利な相対的シフトが起きつつあることを認めています。このステップは、内在的なデフレ要因であった日本の特異的な人口統計的特徴がもたらす影響に対処する一助となっているようです。人口統計的な傾向がこのようになっている結果、消費パターンにも変化が現れており、新たな成長の機会を示しています。

また本レポートでは、ジュリアス・ベアのライフスタイル指数の分析も提供しており、こういった変化がどのように現場で経験されているのかを示しています。2015年はライフスタイル指数で東京を採り上げて2年目となります。ライフスタイル指数は2011年に開始され、アジアの11都市の富裕層(HNWI)の生活コストを追跡しています。今年のレポートでは、対象とする20項目中13項目が値上がりし、これが該当期間中に起こった円安の穴埋めとなりました。アジアの他の都市と比べると、東京のサブ指数は、前年比で見て価格変動が大きくなっています。

過去2年間の記録を全体的に見ると、日本の成長路線や、デフレ環境からインフレ環境への重要な移行については、楽観的に見る余地がかなりあると言えます。製造業が注目を一番集めやすい一方で、経済変化における需給双方の構成として、サービス業が今後数十年間にわたり日本経済の中でその役割を拡大していくことが、恐らく成長と資産形成を可能にする鍵となると思われます。

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